第二部 『親しき友』 第∞話−1 『それは唐突に』 「ん……ここは……?」 ベッドの上で青年は目覚めた。目覚めたばかりであるため、ただ無意識に天井を見つめる。 そこにドアを開け看護士が部屋に入ってき、いつもと何かが違うことに気付き、 「!…先生!!203号室の患者さんの1人が目を覚ましました!!」 そう言った後、走り去っていく。その声により、先ほどより多少はっきりとしてきた意識 で、青年がゆっくりと周りを見ると左隣のベッドに女性が1人寝ていた。 「ここは……病院なのか?しかも、現世……?じゃあ、何故…あいつがここに?」 コンコン 彼が思案し始めたとき、そうドアのなる音が聞こえた。 つづく |