「………」

 ランプが照らす薄い明かりに横顔を照らされ、ルルカは静かな寝息をたたえるラルカの顔をソワソワと眺めていた。
 時折り、ラルカの額から濡れた手拭を取り替える以外に、する事がない。
 と、いうよりも、何をすればいいのか判らない。
  看病される事は日常茶飯事でも、その逆はほとんど経験した事がないルルカである。
 寝返り一つに過剰に反応しては、何かあったらどうしようと不安ばかりを募らせていた。

「こういう時は、どうすればいんでしょうか……。ハァ〜〜〜」

 ルルカは眉を八の字に曲げて肩を落し、小さな口から盛大なため息を吐き出した。
 実はさっきからコレの繰り返しで、たまに口を動かせば、こぼれ出るのはため息と愚痴ばかりだった。
 自分でも不健康だと思わないでもないが、こればかりはどうしようもなかった。

「大体、優夜さんが悪いんです。全然、顔も見せてくれないで、わたしに任せっぱなしだなんて。
  そもそも優夜さんがもっとしっかりしていれば、ラルカちゃんだって無茶をする必要はなかったんですから。
  それは、あんな戦闘の後だったわけですから、疲れているのは判りますよ? でも、ちょっと無責任すぎます」

  言って、頬っぺたを膨らます。
  ベッドの中で思うがままに惰眠を貪っている優夜を思い浮かべると、段々とハラが立ってくる。
 あの戦いの後「疲れた」の一言を残して、優夜はベッドの中に直行してしまった。
 優夜の無責任ぶりは、何も今に始まった事ではない。
 が、だからと言って、今日は寛大になれそうもなかった。

「どうして、優夜さんはいつもそうなんでしょうか。いい加減で、考えなしで、意地汚くて、無駄遣いが多くて!」

 こぼれる愚痴に、次第に熱が帯びてくる。
 今頃、クシャミを連発して、マクラとシーツをずぶ濡れにしているかもしれない。
 いい気味だった。ザマーミロである。

「今日だってラルカとあの人が助けてくれなかったら、とっくに………」

 と、そこでルルカは唐突に語尾を切った。

「……死んでしまっていたかも………しれないのに…………」

 呟いた後、その想像に身を切るような悪寒に襲われ、ルルカは肩を震わせた。

 優夜は、弱い。
 それは紛れもない事実であり、この世界で『弱さ』は直ぐに『死』に直結してしまう。
 弱くても、優しければいい……。
 それは「平時」の価値観であって「非常時」の基準にはならない。
 ましてや優夜は、戦う事を宿命付けられた「機奏英雄」なのだから。
 混乱を続けるこのアーカイアは、良くも悪くも、戦う力のない『英雄』を必要とはしていない。
 そして………。
 力のない『歌姫』もまた………。

「………一度くらい、顔を見せてくれたっていいじゃないですか」

 その願いがラルカの為になのか自分の為になのか判らないまま、ルルカはポツリと呟く。
 窓の外には、深い闇が広がっていた。



病弱姫に花束を   アナザー・メモリー

〜君が見る夢 詠う歌〜


第五楽章   世界




「………お姉ちゃん」
「ラルカちゃん!?」

 耳に届いたその声に、ルルカは腰掛けていた椅子から小さなお尻を僅かに浮かせた。

「大丈夫ですか!? 痛いところか、ありませんか!?」
「………うん」
「そう………。よかった」
「……お兄ちゃんは?」
「あの人なら、平気です。ラルカちゃんが助けてくれましたから。それにあの手の人は、殺したって死なないようにできているんです。
 例え首が折れたって、ゴハン粒でくっ付くように出来ているんです。だから心配しなくてもいいんですよ」
「でも、お姉ちゃん、さっき心配そうな顔をしてたから………」
「!!!」

 見られていた!
 途端にルルカの首が、真っ赤に弾けた。

「え、ええええーーーとですね! それはその、一応というか、歌姫として『宿縁』を心配するのは当然なわけで……」
「?」

 ラルカは不思議そうに小首を傾げた。

「そそそそんな事より、ラルカちゃんの方はどうでしょうか?」
「わたし?」
「そ、そうです。あの黒いローザリッタァ……『シュヴァルツローザ』というそうですが、
 あの子を動かしてみて、何か思い出したりしませんでしたか?」
「シュヴァルツ……ローザ………?」
「はい。そういう名前の絶対奏甲だって、とある人から教えていただいたのですが」
「………よく、判らない」
「そう……ですか」
「ただなんとなく……どうすれば動かせるのか、それだけは判るような気がしたから………」

 判るような気がした。
 そんな曖昧な感覚で動かせるほど、絶対奏甲は便利な兵器ではない。
 ましてや歌姫の歌術なしであれほどの戦闘力を発揮する絶対奏甲など、ルルカは聴いた事もない。
 まるでエース級のペアが操る華色奏甲にすら匹敵するような、鬼神の如き戦闘力を……。

「……ねぇ、ルルカお姉ちゃん」
「は、はい? どうかしましたか?」
「ラルカの『宿縁』って、どんな人なのかな……」
「え?」

 唐突な問いに、ルルカは瞳をパチクリさせた。

「ラルカも『歌姫』だから、ラルカにもルルカお姉ちゃんのように、『宿縁』の人がいるんでしょ?」

 頬を染め、瞳を輝かせながら、ラルカ。
 そんなラルカの細い首筋には、首飾りの輝石が澄んだ光りを湛えている。
 この首飾りを持つ以上、ラルカが評議会に認定された『歌姫』である事は間違いない。
 ルルカは微笑み、ラルカの髪をそっと撫でた。

「もちろんです。きっと今頃、ラルカちゃんの事を探しているはずです」
「……うん。だったら、嬉しい」

 本当に嬉しそうに、ラルカははにかんだ。

「ラルカちゃんは、自分の『宿縁』はどんな人がいいですか?」
「うんとね、優夜お兄ちゃんみたいな人がいい」
「そうですか。優夜さんみたいな……って、ええっ!?」
「うん。だってお姉ちゃんとお兄ちゃん、とっても仲がよさそうだから……」
「そ、そういう意味ですか……(ああ、ビックリしましたぁ)」

 憧れと羨望が入り混じった幼い眼差しに、ルルカはホッと胸を撫で下ろした。

「それでね、ラルカもルルカお姉ちゃんのように『宿縁』の人を好きになるの。好きになって、その人の側にずっといるの。
 嬉しい時も、哀しいときも。どんな時でも、ずっといるの」
「ラルカちゃん……」
「お姉ちゃんがお兄ちゃんにそうしているように、ずっとずっと、側にいるの」

 幼い胸に、抱えきれないほどの夢や希望をいっぱいに詰め込んだラルカの瞳。
 恐れも迷いもない、ただ真っ直ぐな羨望。
 好きな人を好きだと言える、脆く純粋な幼い強さを……。

「って、ちょっと待ってラルカちゃん。お、お姉ちゃんは別に、優夜さんの事を、その……好きなわけでは………」
「? じゃあ、愛しているの?」
「あ、愛して……っ!?」

 ルルカの声が、素っ頓狂に裏返る。

「………違うの?」
「ち、違うというか……違わないというか………そ、それにわたしはともかく、優夜さんの気持ちだって……………」

 ゴニョゴニョと、口の中で言葉にならない言葉を呟く。

「???」

(ううぅ……。こ、ここでラルカちゃんの夢を壊しちゃうわけには、いきませんよね。
 こうなったらラルカちゃんの為です。ええ、そうですとも。ラルカちゃんの為に言うんです。ラルカちゃんの為に)

 などと、心の中で必死に自己弁護しつつ、ルルカは深呼吸して高鳴る鼓動を抑え付け、

「もちろん、す……好きですよ」

 ルルカはハッキリと言い切った。
 ただそれだけの事で、自分でも判るくらいに首から上が真っ赤になっていた。




 ラルカを寝かしつけ、静かに部屋を後にしたルルカは、溜め込んでいた胸の空気を盛大に吐き出した。

「ふぅ〜〜〜」

 ラルカの純粋が純粋なだけに、紡ぐ言葉には責任が生れる。
 何気ない一言で、少女の無垢な夢や希望を傷つけるわけにはいかないのだ。
 これが優夜が相手なら、壮絶な毒舌の応酬でも全く問題ないのだが………。

「って、わたしだってまだ世間一般的には少女なハズなのに。
 つまりわたしも、随分と優夜さんと同じ色に染まってきたって事なのでしょうか?」

 ず〜ん、と重たくなった頭を抱え、ルルカは優夜が寝ている部屋に生温かい眼差しを送った。

「こうなったら道徳的にも社会的にも、責任は取ってもらわないといけませんよね」

 呟き、ルルカは部屋の前に立つと、ノックもせずに扉を開けた。

「優夜さん! いつまで眠っているのですか!」

 シ〜〜〜ン。

「って、あれ?」

 予想していた優夜の姿は、しかしどこにも見当たらない。

「優夜さん? どこに隠れているんですか? 優夜さぁ〜ん」
「あの、よろしいでしょうか?」
「はい?」

 遠慮がちな声に振り返ると、宿の店員が立っていた。

「こちらでお休みの英雄さまでしたら、先ほどもう一人の英雄さまに呼ばれて、整備場の方へ行かれたようですが?」
「え? 本当ですか?」
「ええ。間違いないと思います」

 ルルカは店員に頭を下げると、自分も整備場に向かった。




「あの〜〜〜。こんばんは〜〜〜」

 恐る恐る、ルルカが駐機スペースの台車の影から顔を覗かせると、頭上から野太い声が降ってきた。

「おう。お嬢ちゃんか」
「こ、こんばんは。エドさん」

 ルルカは顔を少し引きつらせ、二メートルを越える巨漢の機奏英雄……エドを見上げた。
 丸太のように太い腕。ゴムでも入っていそうな分厚い胸板。
 四十代後半を迎えた、ほりの深い野生的な顔つき。
 小柄なルルカが彼の横に立つと、大人と子供どころか大クマと小人である。
 彼がビリオーン・ブリッツを操り、最後の最後でピンチに陥った優夜とルルカを助けてくれたのだ。
 でなければ、今頃二人は命を落としていただろう。

「あらあら。こんな夜中に一人で出歩くなんて、首を吊る場所でも探しているのかしら?」

 と、気配もなく背後から現れたのは、亜麻色の髪を腰まで伸ばした二十代の歌姫・アルジェナだった。

「く、首吊りだなんて、違います!」
「あら? それじゃあ飛び降り自殺? それともリストカット?」
「い、いえ、そうじゃなくって、あの………」
「ダメよ? こんなに可愛いのに、一人で死のうだなんて……。ちゃんとお姉さんが、手伝ってあげますわ」

 しっとりとした声と一緒に首筋に伸びてくる長い手から逃げるように、ルルカは力いっぱい首を振った。

「遠慮します!」
「よせ、アルジェナ! お嬢ちゃんが怯えているじゃないか!」
「残念。でも、死にたくなった時は、いつでも声をかけて下さいな」
「あは、あははは………」

 ルルカは乾いた笑みの上に、冷たい汗が流れ落ちるのを感じた。




「ところで、こんな夜中になにをなさっているんですか?」

 シュヴァルツローザの背中で、次々とボルトを外いてゆくエド。
 そんなエドの背中を台車の上から眺めながら、ルルカは訊ねた。
 少し離れた場所では、アルジェナが一人退屈そうにカードを使った占いに興じている。

「ああ、コイツ……シュヴァルツローザを、ちょっと調べようと思ってな。
 技術屋の病気ってヤツかな。こういう機体を見ると、どうも自分の手でいじりたくなってきやがる」

 胸と背中の奏甲板が外され、フレームがむき出しになったシュヴァルツローザ。
 ルルカには奏甲を整備する知識も技能もないが、エドが手馴れた様子で奏甲を分解している事は判る。
 少なくとも以前に、彼が何かしら奏甲関連の仕事をしていた事は間違いない。

「あの、一つ訊いてもいいですか?」
「ああ。なんだい」
「エドさん達は、どうしてこの奏甲の事を?」
「依頼だよ。コイツと、コイツの開発者を探しだし、可能なら生きて捕まえろ、ってな」
「依頼、ですか」
「依頼主の名前は、明かせないがね。ま、コイツが世に放たれると、困る連中が居るって事だ」
「でも、普通のローザリッタァなら、いっぱい世に出回っていると思いましたけど?」

 するとエドはスパナを回す手を止め、ルルカに振り返った。

「何にも判っちゃいねぇーな、お嬢ちゃん。コイツは、色を黒く塗り替えたローザリッタァとは違うんだ。
 お嬢ちゃんだって、コイツの戦闘力を見ただろ? 奇声蟲の群や貴族さえ屁としねぇ、コイツの力を」
「屁って………」
「なによりコイツは、歌姫だけで動かす事ができる」
「! それ! それです! どうしてこの子は、歌姫しか乗ってないのに動けるんですか!?」

 ルルカは身を乗り出して訊ねた。
 ローザリッタァに代表される突撃型奏甲は、通常とは違った運用を前提に設計されている。
 例えば歌姫無しでの稼動や、歌姫同士のペアによる稼動である。
 しかしそれらの多くは、「どうにか戦える」といった程度の動作性能しか発揮できない。
 ましてや歌姫のみで戦える……しかも、単機で貴族を討てる……奏甲など、存在しないハズなのだ。

「その秘密は……………よし、コレだ。お嬢ちゃん、コイツを見てみな」

 エドが何かをいじると、ローザの背中……人間でいうと肩甲骨の辺りから、パシュっと乾いた音が響いた。
 そして人間の腕の太さほどの筒が二本、内側からせり出してきた。
 鈍い銀色の筒には、何かの歌術と思われる呪印が施されている。

「これは……?」
「コイツが歌姫無しでの稼動を実現する、呪われたシステムの正体だ。
 ……ところでお嬢ちゃんはネーベル・レーゲンボーゲンって奏甲を訊いた事はあるかい?」

「ネーベル……レ……?」

 初めて訊く名前に、ルルカは小首を傾げた。

「ま、そうだろうな。つい先日、ようやく概念証明機がロールアウトしたばっかりの、次期主力候補の奏甲だ。
 コイツが生産ラインに乗ったら、俺のビリオーン・ブリッツどこか
 次にロールアウトされる予定のシャルシリーズの新型ですら時代遅れの代物になるらしい」
「そ、そんなに高性能な奏甲なんですか?」
「少なくとも、開発に携わっている技術者はそう確信している。
 で、そのネーベル・レーゲンボーゲンの性能を支えるのが、両肩に装備された水晶の共鳴現象を利用した、
 大幅な歌術の強化にあるそうだ」
「両肩に? じゃあ、その筒も?」

 青い瞳を呪印の施された筒に滑らせ、ルルカは訊ねた。

「概念は同じだ。だが、筒の中身は水晶なんかじゃねぇ。
 コイツの中身は歌姫のアストラル体………まぁ、平たく言えば歌姫の幽霊が詰まっているのさ」
「幽………」
「『ハウリング・システム』。こいつを作った技術者は、そう名付けたらしい。
 歌術的に筒の中に歌姫のアストラル体を詰め込んで、死ぬまで……いや、その魂魄が尽きるまで強制的に歌術を歌わせ、
 共振現象を発生させて、飛躍的な性能の向上を実現したシステムだ。
 もっとも、デリケートな共鳴現象を利用しようとした結果、ノイズには極端に弱くなっちまったみたいだがな」
「そ、そんな! 何の為に、そんなヒドイことを!」
「なんの為にだと?」

 エドはうろんげな眼差しをルルカに向けた。

「決まってるだろ。この世界から、アーカイア人が現世人を、一人残らず殺し尽くすためにだ」



病弱姫に花束を   アナザー・メモリー


第五楽章   世界(終)



 
後書き
読み返してみて気付いてみたり。
「うわぁ! 優夜が出ていねぇ!」って(笑)。
ってなワケでこんにちは。マイペースなSS書きの天凪です。
本当は次回と合わせて一話分だったハズなのに、長くなりすぎて分割掲載。
自分の構想力の無さに、今さらながら感心します。
さて………。
「ハウリング・システム」ですが、突っ込まないで下さい(イヤ、本当に)。
作者の妄想による、妄想システムです。
ひょっとしたら公式設定とか、世界観をぶち壊すようなものかもしれませんが、
それが赦されるのもまたSSの魅力かなぁ〜と、勝手に介錯していますので。
ただ、このシステムはあくまでも「道具」です。
今回のテーマに必要な「道具」であっても、テーマそれ自体ではありません。
どうして、こんなシステムが必要なのか。
なんの為に、こんなシステムを必要とするのか。
その辺りへのツっ込みなら、甘んじて受け入れます。
なので、見逃して下さい(これバッカ)。



登場人物・設定


天凪優夜   致命的にヤル気の少ない、19歳の機奏英雄。
       のほほんと、徒然なるままにアーカイアを探索中。
       一見、お人好しのようだが、本当にお人好しかどうかは意見が分かれるところ。
       困っている人を見ると、もっと困らせたくなるトラブルメーカー。
       現世に帰る事には、あまり執着心がない様子。


ルルカ    ヤル気はあっても致命的に体力の少ない病弱の歌姫。15歳。
       温かな家庭と家族に大切に育てられてきたが、いつも誰かの負担になっている事に、
       若干の心苦しさを感じていた。が、優夜の歌姫になった事で、状況は一変。
       誰かの負担になっていた日々から、全ての負担をその身に背負い、
       自分がしっかりしないとその日の宿さえままならない日々に突入する。
       毎日に張り合いが出来たのはいいが、果たしてそれが幸せなのか不幸なのかは微妙。
       最近、生来の病弱に加えて、頭痛・胃痛も絶えないらしい。


ラルカ    漆黒のローザリッタァの中で気を失っていた、記憶喪失の歌姫。
       銀色の長い髪と琥珀色の瞳を持った、推定年齢は十二歳前後の少女。
       記憶を失っているせいか、感情の起伏に乏しく、万事控え目気味。
       助けてくれたルルカを「お姉ちゃん」と慕う一方、優夜は若干苦手気味(?)


エド     身長二メートルを越える筋骨隆々の機奏英雄。49歳。
       元の世界では長年、軍で航空機の整備部隊に勤務し、将校にまで昇進した。
       機械いじりが好きだが、本当はパイロットになりたかったらしい。
       しかし、その巨漢がそれを赦さなかった。
       アーカイアに召喚されてしばらくは、機械いじりの腕を見込まれ『黄金の工房』で
       新型奏甲の開発・研究に携わっていた。
       が、『黄金の工房』が『無色の工房』に独立した後、長年の憧れだった「巨大ロボット」の
       搭乗者になるべく、トラベラーになる。
       搭乗機は自分の体格に合わせ、ツインコックピットに改修した『ビリオーン・ブリッツ』。
       歌姫はアルジェナ


アルジェナ  エドの歌姫。23歳。
       他人の『死』を見ることに異常な興味を示す、変わり者の歌姫。
       様々な『死』を研究して、自分自身の理想的な『死』を実践するつもりだとか。
       黙っていればそれなりの美人なのだが、口を開くと誰もが引く。
       最近は『宿縁』であるエドの、その溢れんばかりの生命力に興味をそそられている。
       この巨漢の男がどんな死に様を見せるのか、興味津々であるらしい……。


シャルラッハロート3  優夜の愛機。
            見た目は普通のシャル3だが、実は中身の普通のシャル3。
            幻糸炉もノーマル。
            右腕・ロンゴソード  左腕・マシンガン
            右肩・グレネード   左肩・???
            攻撃力偏重な上に重量オーバーな装備は、単なる優夜の趣味。
            戦術的は機動力の低下を招いているだけで、意味はない。

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