●この物語は、ROL第3クール開始を記念して創作されたSSです ●この物語の時間軸は、各SS作家の作品とは異なるパラレルワールドとご理解下さい。 ●この物語の元ネタは、PT[そこいらの旅人」のPT掲示板での会話や戦闘結果を、 天凪優夜が勝手に脚色し、SS風味に仕上げたものです。 ●よって各キャラの発言が、そのまま文章に反映されています。 ●時々、ネタの鮮度に若干の時間差がありますが、製品上の問題はありません。 ●尚、原材料に遺伝子組み換え食品は使用されておりません。 その1 レグ 「正確な記憶であっても、時間とともに曖昧になる。だが、正確な記録はいつまで経っても正確なままだ」 このレグニスさんの一言をキッカケに、わたしが「そこいらの旅人」の記録帳を与る事になりました。 何時、どこで、どんな事があったのか。 それをキチンと記録しておく事は、とても有意義な事だとわたしも思います。 優夜 「お? 日記を書いてるの? 日記ってのは、後で他人には見せられない悪口をたくさん書くほど、充実した内容になるんだぞ?」 ルルカ「書きません。邪魔ですから、石井店長と一緒にアッチで遊んでいてください」 優夜 「よし、判った! ルルカのお墨付きだ! 雑用は他の連中に任せて、飲みに征くぜ店長!」 石井 「応っ!」 ………パキッ! くっ……、思わず鉛筆の芯を潰してしまいました。 取りあえず気分を入れなおして、今日からしばらくの間「そこいらの旅人」のPT記録を綴っていきたいと思います。 それにしても、改めてPTのメンバーの名前を並べてみると、スゴイ人達ばかりですね。 レグニスさん、ブラーマさん、コニーちゃん。 桜花さん、ベルティーナさん、シュレットさん キョウスケさん、ミルフィーさん、ティセさん、石井店長。 そして優夜さん、ラルカちゃんに、わたしことルルカを合わせた、計13人の大所帯です。 これほど豪華なPTは、そう滅多にありませんね。 反面、統率も大変そうですけど。 レグ 「まとまりのない集団だな……」 ブラ 「まぁ、確かにな」 レグ 「ちなみに俺はまとめる気なんぞないぞ」 頼みのレグニスさんですら、この有様ですから、先行きがちょっと不安です。 まぁ、メンバーの中に……… ?? 「よしゃぁー! 今日からこのPT名は『優夜と愉快な仲間たち』だぁ!」 と、本気で登録してきた英雄さんが含まれている時点で、統率なんて言葉は求める方が無駄なのかもしれません。 もちろんこの後、石を詰めたスリッパで後頭部を叩いて、PT名を元に戻させておきましたけど。 本当に、どうなってしまうんでしょうか、このPT……。 その2 今日はわたし達「そこいらの旅人」の、集会場を目指しての初出撃です。 驚いた事に、いきなり多数の衛兵を従えた貴族種と遭遇、激しい戦闘となりました。 でも、一番驚いた事は、優夜さんがしっかりと戦闘に参加していた事です。 もっとも……… 優夜 『コラァー! キョウスケェー! コッチに敵を回すんじゃねぇ!』 キョウ『知るかぁ! 俺は今、貴族種と戦っていて忙しいんだぁ!』 ベル 『ちょっと<ケーブル>を介して口喧嘩しないでよぉ! 気が散るでしょっ!』 レグ 『全く。騒がしい奴らだ』 ルルカ『ああ、もう。スミマセン、スミマセン』 桜花 『衛兵の数が多くて、こちらも手一杯です。しばらく持ちこたえて下さい』 衛兵の数が余りにも多かったので、蟲の方から優夜さんに群がっていった、っていうのが実情ですけど。 まぁ優夜さんには、いい薬です。問題ありません。 それにしても、さすがは百戦錬磨の英雄さん達が揃ったPTです。 歌術の集中強化を受けたキョウスケさんの大活躍もあり、あっという間に貴族種とその衛兵を蹴散らしちゃいました。 損害も怪我をした人もゼロ。 この調子で、無事に集会場まで辿り着きたいものです。 優夜 「貴族に勝利! 見たかい、ルルカ? オレのトドメの一撃を!」 ルルカ「いえ、トドメを刺したのは優夜さんじゃなくって、キョウスケさん……」 ラルカ「………(コクコク)」 優夜 「マズイなぁ〜。ベルティーがオレに惚れたら、どうしよう?」 ベル 「誰が惚れるかぁっ!」 ベルティーさんが、優夜さんの背中に飛び蹴りをしたので、取り出したスリッパが無駄になりました。 戦闘には勝ちましたけど、ちょっと欲求不満な一日でした。 その3 キョウ「電波だ、電波。電波って歌姫だけじゃなかったんだぁ!」 何を騒いでいるのかと思えば、どうやら優夜さんの事を言っているようです。 一緒に旅をした事のあるレグニスさんや桜花さんはともかく、以前に一度お逢いしただけのキョウスケさんには、 優夜さんの行動はとても奇妙に映るようです。 それにしても、失礼な話しです。 断じて言います。優夜さんは、どこからともなく飛んでくる電波なんかに、操られているような人なんかじゃありません。 自分で考え、実行する、紙一重な人です。 ラルカ「………むしろ、完全に向こう側」 そう、それです。 さすがにラルカは、優夜さんの事をちゃんと判っています。 ブラ 「紙一重……くれぐれも破らぬよう、注意を。」 レグ 「絶対に破るな、俺の負担が増えそうだ」 シュレ「ベルティーの同類だね」 ベル 「一緒にしないでよ、あんなのと!」 キョウ「向こう側……そうか! 貴様、向こう側を見てきたからか!!!」 ミル 「紙一重……って、まんまキョウスケだよね〜?」 石井 「いや、あれは「無策」なだけだろが」 ティセ「……どうせ、そんなもんですよ。男なんて………」 キョウ「って、てめぇら何勝手に解説してんだ!? つか、何様だゴスロリ!!!」 キョウスケさんも、そうやら理解してくれたようでした。 ところで『ゴスロリ』って、何の事でしょうか? 今度、優夜さんに訊いてみましょう。 その4 今日も今日とて、奇声蟲退治です。 もっとも、この日に遭遇した蟲の群はとても小さくて、レグニスさんがほとんど一人で退治しちゃいました。 総数十万とも言われている蟲の大襲来というわりには、ちょっと拍子抜けです。 レグ 「で、結局戦ったのは俺だけか……」 ブラ 「敵の数が少なかったからな。それにあれだけ強化すれば、一人で十分であろう」 コニー「う〜きゃ〜」 この三人って、いつも仲良しさんで羨ましいです。 いえ、別にわたしと優夜さんの仲が悪いってわけではないんですけど………どうしてでしょう? 何故だかため息が止まりません。 ちなみに「強化」っていうのは、わたしとブラーマさんとミルフィーさんで、 『姫と英雄により二重奏』を重ね掛けした事です。 元々、とっても強いレグニスさんですから、こうなるともう無敵です。 蹴散らすって言葉は、こういう意味なんだって、つくづく感心しちゃいました。 もちろん、損害もゼロ。 これでまた一歩、集会場に近づきました。 優夜 「いやぁ〜。こういう調子だと、楽でいいんだけどなぁ〜」 キョウ「俺は物足りねぇーぞ! もっと敵をだせぇぇぇっ!!!」 桜花 「まぁ、我々は奇声蟲退治に来たわけですから、余り遭遇しないのも困りものですね」 ティセ「一人だけ、ヤル気の感じられない人がいますね。やっぱりお仕置きが必要なのかも………!」 ルルカ「できればお手柔らかに………」 とろでどうして、ベルティーさんは二重奏を歌わないのでしょう? 今日も一人で、『エルタァ・セレナード』を歌っていました。 ちょっと不思議なので、明日辺りに訊いてみたいと思います。 その5 どうしてベルティさんは、歌術『姫と英雄による二重奏』を歌わないのでしょう? 今日も奇声蟲との戦闘で、ベルティさんは一人、歌術『エルタァ・セレナード』を歌っていました。 それはそれで構わないとは思うのですが、少し気になったので訊ねてみる事にしました。 ベルティさんは、ニコニコしながら応えてくれました。 ベル 「だって、どこぞの英雄に歌術をかけるのやだし♪」 ルルカ「アハ、アハハハ………」 ……訊くんじゃありませんでした。 まぁ、言いたい事は、判らないでもないですけど。 かくゆうわたしも、まだ一度も「どこぞの英雄」に歌術を使った事なんてありませんから。 だって、やっぱり………無駄な歌術は、使いたくありませんしね♪ ベル 「それよりもルルカ。あの英雄とは……どうなの?」 ルルカ「え? どう、って言いますと?」 ベル 「ちゃんと自分を大切にしている? その場の雰囲気に流されて、早まった選択をしちゃダメよ?」 ルルカ「え、え〜〜〜と」 笑うしかないって状況は、多分、こういう事をいうのでしょう。 桜花 「ベルティ。あまりルルカさんを困らせていけませんよ?」 シュレ「そうだそうだ。この女優夜〜」 ベル 「ムッカ〜! 誰が女優夜か、このチビスケがぁ〜〜〜!」 お、女優夜ですか……。 なにやら嫌な言葉を訊いたような気がします。 っていうか、意味が通じてしまのが、なんとも………。 その6 昨日に引き続いて、桜花さん達のお話しを書きます。 実はわたし達を「それぞれの旅人」に誘って下さったのは、桜花さんなんです。 単独では不安だらけな優夜さんを誘って下さるなんて、本当に親切な方だと思います。 親切で、背が高くて凛としていて、何より強くて……とってもカッコいい人です。 ラルカには将来、桜花さんみたいな大人になって欲しいですね。 ……いえ、本当に。 現世では、優夜さんと同じ「日本」という国の出身だったそうです。 だから……って事は、あんまり関係ないと思いますけど、優夜さんは桜花さんにも馴れ馴れしいです。 優夜 「それにしても、桜花は綺麗だねぇ〜」 桜花 「はぁ。ありがとうございます」 優夜 「その照れる姿がまた初々しい! 背も高いしスタイルもイイし。ウチの歌姫とは大違い」 桜花 「そ、そんな事は……。それにそのような事を申されては、ルルカさんに失礼かと」 ……まぁ、別に構わないですけど。 だってこの後、教育上ラルカに見せられないような「キツ〜イ」お仕置きをしちゃいましたから♪ で、話を桜花さんに戻しますけど、桜花さんは優夜さんと同じ『ファイアロート・シュヴァルベ』に搭乗しています。 もっとも、同じ奏甲に乗っていても、その戦果は天と地ほどの差がありますね。 桜花さんのシュヴァルベは、まさに『炎色の燕』。颯爽と大空を翔け、観ていてホレボレしちゃいます。 ところがそのシュヴァルベなんですが、実は武器を装備していません。 驚いた事に『無手』で奇声蟲と戦っているんです。 ベル 「そういえば桜花は、武器無しでどうやって蟲を倒してるの?」 桜花 「シュレットが奏甲を汚さないでと言うので、高い所に持っていって落してます」 シュレ「僕として、音速突撃とかして欲しかったんだけど・・」 桜花 「私は普通の人間です!!」 ……だ、そうです。 ちなみに優夜さんは、逃げるときダケは音速の壁を突破します。 と、いうより、むしろ『稲妻』です。 後でシュレットさんに教えてあげましょう。 それでは今日は、この辺りで。 明日はキョウスケさん達の事を書きたいと思います。 その7 今日も奇声蟲の群と遭遇しました。 と、いっても衛兵種ばかりで、貴族種はいませんでした。 おかげで戦闘はあっけないほど簡単に終了したので、一部の英雄さんには物足りなかったみたいです。 レグ 「奏甲が三体なら、まぁこんなものだろう」 ブラ 「………これは四人PTじゃなかったのか?」 レグ 「あいつを戦力として数えるのは危険な気がしてな……」 ラルカ「お兄ちゃんは、戦力外?」 ルルカ「戦力外ならまだいいんですけど、調子に乗せると足を引っ張りますかね、あの人の場合……」 さて、今日の戦闘では、キョウスケさんとミルフィーさんが大活躍でした。 ミル 「風を切れ〜、闇を裂け〜、世界のは〜て〜ま〜で〜」 キョウ「だあああああっ、うるせーーー!ちーとは黙ってろ!!!」 ミル 「何よ〜、いいじゃない。じゃあ歌術はどーなるのよ」 キョウ「ありゃあ、死ぬか生きるかって時だからな〜。んな事いってられねって」 ミル 「わ・・・私の歌って非常回避手段!?」 ただちょっと、騒がしいのが玉にキズです……。 ミルフィーさんって歌が大好きな上に、とっても声量が豊かな方なんです。 時々、訊いた事のない「熱い台詞を連呼する歌」を歌っているんですけど、アレってどこで覚えたんでしょう? ちょっと、謎です。 なにはともあれ、今日も皆さんが無事でなによりでした。 集会場まで、あと少しです。 その8 集会場まであと少しの距離にまで迫った今日、2度目の貴族種と遭遇しました。 それも、かなりの超大物です。 ハッキリ言って、絶対奏甲よりも大きかったです。 でも、こちらも百戦錬磨の英雄揃い。 例え巨大貴族種が相手で、決して引けは取りません! と、言いたかったのですが………。 優夜 「い、今だ! オレがコイツを押えている間に攻撃を……!」 ルルカ「優夜さん!?」 優夜 「オレに構うな! いいからやれ!」 ルルカ「いえ、みなさんの邪魔です。早くどいて下さい」 ラルカ「お兄ちゃん、踏まれているだけ……」 ブラ 「ああも見事に踏まれるとはな……」 レグ 「相変わらず、器用な奴だな」 ブラ 「そのわりに損傷が少ないのは、もはや才能と言うべきか」 ミル 「助けなくていいの?」 キョウ「ほっとけ、ほっとけ! 今のウチにボーナススコアーを稼ぐぞ!」 ミル 「ば〜なすすこあ〜?」 誰かさんのせいで、ちょっと苦戦を強いられたみたいです。 桜花 「仕方ありませんね」 ベル 「アレくらいで死ぬわけないんだから、ほっときゃいいのに」 結局この後、貴族種はレグニスさんとキョウスケさんの連携プレーで退治されました。 石井 「………で、シュヴァルベに乗って貴族に踏み潰された、マヌケは何処に行った?」 何気に石井店長さんの額で、青い血管がピクピクしていました。 太い腕に握られた大型レンチは修理用なんでしょうか、それとも懲罰用なんでしょうか? 明日になったら、判ると思います。 その9 今日、遂に集会場に到着しました。 噂には訊いていましたが、噂以上の激戦がここで交わされたのようです。 奇声蟲の襲撃を受けた後が、そこかしこに残っていました。 でも、もう大丈夫です! わたし達「そこいらの旅人」が来たからには、貴族種だってへっちゃらです! ……と、言いたいところなんですけど、不安なのがわたしの英雄さまなのは、ご存知の通り。 そこで今日は、他の機奏英雄の皆さんに、その強さの秘訣を訊ねてみました。 レグ 「俺の強さ……? 言うまでもなく改造と訓練の賜物だが」 ブラ 「かといって、まさか優夜殿を改造するわけにはいかんだろう」 レグ 「ならば……二、三度ほど死ぬような目にあえば、それなりに成長すると思うが?」 ルルカ「いえ、死にそうな目には、それなりに遭っているんですけど……」 ちなみにその原因の幾つかが、織歌を歌っている最中に、わたしが貧血を起こしてしまったからなのは秘密です♪ ラルカ「……改造人間?」 レグ 「む……。まぁ、確かにそういう表現も、ある」 ラルカ「お兄ちゃん、言ってた。レグお兄ちゃんは、改造人間。変身したら、黒タイツで『イィー!』って叫ぶ」 レグ 「ほぉ……。で、ヤツは今、何処にいる」 ルルカ「さっき、アッチで見かけましたけど……」 レグ 「そうか」 レグニスさんは愛用のナイフを取り出すと、ゆっくりと歩き出しました。 キョウ「強さ? そりゃあ、やっぱ日々の訓練だろ」 ミル 「うわ〜、キョウスケがまともな事言ってる」ミルフィーさんは、本気で驚いている様でした。 キョウ「これを見ろ!」と、ミルフィーさんの眼差しを無視して、カードを取り出します。 ミル 「……何これ?」カードには「KYOSUKE 大佐 テムジン747A/C」と書いてありました。 キョウ「どうだ? これが努力の結果生み出された、俺の戦歴だぁぁぁぁぁ!!!」 ミル 「帰って寝よ……」 何が何やら、わたしにはよく判りません。 と、ラルカがわたしの背中に隠れて、怯えるような眼差しでキョウスケさんを見つめました。 ラルカ「……ギャルゲージャンキー?」 キョウ「はぁ? 今、なんて言った?」 ラルカ「キョウスケお兄ちゃん、ギャルゲージャンキー。だからラルカは近づくと危険だって、お兄ちゃん、言ってた」 キョウ「………ヤツは今、何処にいる?」 ルルカ「アッチにで見かけましたけど……」 キョウ「そうか……。取り合えず、ティセに武器を借りるとして………」 ブツブツと物騒な言葉を呟きながら、キョウスケさんは歩き出しました。 桜花 「強さとは守るものがあって、初めて真価をあらわすのです、」 嫌な予感を感じつつ、最後に桜花さんの元を訊ねてみました。 この人なら、そう物騒な展開にはならないと思うのですが……。 桜花 「人は一番大変なときにこそ本性がでるといいますから、きっと優夜さんにもそういう所はあるでしょう」 ベル 「いや……突け上がるからその言葉は、あれには言わない方がいい……」 ルルカ「あははは……。だったら、ちょっと嬉しいんですけど………」 ベル 「嬉しいの!? 本当に嬉しいの、あんなヤツなのに!?」 グサグサと、ベルティさんの言葉が胸に突き刺さります。 日頃の行いというものは、口よりも雄弁に人となりを語るものなんですね……。 ラルカ「……ユリ?」 桜花 「…………は?」 あ、桜花さんの表情が一瞬、凍りつきました。 桜花 「だ、だだ、誰がそのような事を!?」 ラルカ「桜花お姉ちゃん、慕われ系のユリかもしれないって、お兄ちゃん言ってた」 ベル 「ほっほぅ〜〜〜。やっぱり桜花って、そうなんだぁ〜〜〜」 桜花 「……………ちなみに優夜さんは、いまどちらに?」 ルルカ「………アッチです」 桜花さんは二本の刀を腰に差し直すと、無言で歩き始めました。 ………とりあえず、教訓です。 無責任な流言は、我が身を滅ぼしますので止めましょう。 『我日に我が身を三省す』って、結構大切な言葉だと思います。 ???「ギャァァァァ〜〜〜〜〜!」 ……いえ、本当に。 その10(キョウスケ・桜葉氏作) 今回は、私、ティセ・レオンハートが暫定的に書く番になりました。 ・・・なんか、こうやって書くのって「アダックス」の時以来・・・。 それはともかく、今、この放浪記は飛びながら書いてます。 というのも、さっき私の下で、なにやら起きてたみたいなんですよね。 ・・・書くのもちょっと、な内容ですけど・・・。 優夜:旅人の心得、その一! ラルカ:・・・・・・その一 なんかラルカちゃん、バカ優夜になにか吹き込まれてる。 まさか(成人指定の内容のため割愛)じゃあ!?と思ったけど、違うようでしたねw でも、そう思った直後のバカ優夜の一言でちょっと墜落しそうになりました・・・。 優夜:奢ってもらう時は、安くてもカロリーの高いものをを注文すること! ラルカ:・・・・・・すること ・・・あのバカ優夜、よりによって純粋無垢でいたいけで今が一番大切な(以下、ペンで塗りつぶしたため、解読不可)ラルカちゃんに何教えてるのやら・・・。 私がラルカちゃんの英雄だったら、もっとマシな事教えてあげられるのに・・・。 ルルカ:なにをやっているんですか、優夜さん・・・ 優夜:いや、ちょっとラルカに旅人としての心得を・・・ やっと、ルルカ来てくれましたか〜。 なんか、こういう人って、共感しちゃうんですよね〜・・・。 あ、ラルカちゃん、そこ頷くところじゃあ!? ・・・でも、さすがにあの一言には正直驚きました・・・ ルルカ:ラルカちゃんに妙なウソを吹き込まないで下さい! ここまではいいんです。 でも・・・。 ルルカ:注文するなら、日持ちのするものです! その直後、本気で地上すれすれまで落下しましたよ・・・。 人間って、いろいろわからない所とかあるんですね。 この放浪起を書いて、それがよくわかりました・・・。 ・・・こんな出来事が日常茶飯事だなんて、誰が信じますか・・・? |