悠然

ロボットをこよなく愛する高校3年生。
しかしアニメは見ないしゲームは弱いので、頭に入っているのはストーリーではなく専ら設定。
また「頑丈さが一番!」という非常に偏った価値観の持ち主で、
筆箱も腕時計もボールペンもシャーペンも「象が踏んでも壊れない」が売り文句の物を使っている。
それ以外の物も、限界まで強度優先で選んでいる。
放課後は光画部がない限り由宇羅の実家の雑貨屋でバイトをしていて、光画部があってもその後にバイトに行く。
成績は中の中で、書道は少々上手い。
ただし音楽だけは致命的に出来ない。
誰からも人権を忘れられるという稀有なまでに高い被害者体質を持っていて、後輩にすら平気で盾にされる。
というか、威厳がなさ過ぎて先輩だという事実を忘れられてるだけだが。
またお人好しで情けなく、おまけに女子の頼みは“絶対に”断れないという、相当な優柔不断男。
由宇羅の母親から「娘をよろしく」と頼まれているので、
周りはただ言う事を聞いてるだけだと思っているが(陰ながら)色々とサポートしている縁の下の力持ち。
実は由宇羅をそもそも恋愛対象というカテゴリそのものに入れてない。
恋愛対象に入れるには、あと1〜2年はたたないと駄目だろう。
親と一軒家で暮らしている。


由宇羅

実家が生鮮食料品から怪しい健康グッズまで幅広く扱っている雑貨屋「リールショップ」の少々短気な中学2年生。
時々名前で釣り道具屋と勘違いして来る客がいなくもないが、釣道具も置いてるので問題は無いらしい。
少々短気なせいか抜けてる所がない訳ではなく、そこを悠然がサポートしているのだが気付いてない。
数学と社会の成績は抜群で、その他は平均。
ただ運動が少しだけ苦手なのだが、決して目立つほどではない。
元々悠然とは家が近く、「同じ学校で近所の人」程度の面識はあった。
知り合いになったのは悠然が由宇羅の実家でバイトを始めてからである。
我が強い自分とは違い、周りの状況に流されやすく主張が弱い悠然のあり方が妙に気になっている。
そしてそのあり方が気に入らないらしく、ついつい厳しい態度をとりがち。
また自分のように猫を被らなくても、自然体で接客が出来る点にも嫉妬している。
悠然が自分を恋愛対象として見てないのが(自分でも気付いてないが)非常に気に入らなく、さらにキツくあたる。
生徒会で会計をしているが、それは金銭感覚を鍛え金の扱い方を学ぶ為である。
将来は実家を継ぐつもりなので、親の技を盗む事に余念がない。


小雪

割とお嬢様な育ちで極めて大人しい小学5年生。
自宅はそれなりの大きさの邸宅で、父親は外資系企業の結構な地位で母親はトールペイントの教室を開くほどの達人。
実は悠然の母親はそのトールペイント教室に通っていて、母親とは仲がいい。
その為に悠然の家とは家族ぐるみでの付き合いがあり、悠然にはそれなりに懐いている。
悠然の情けなさが小雪でも近づけた理由かもしれない。
昔、家がお金持ち気味なのが原因で周りの子供達に敬遠され、家の窓から外を眺めてる事が多かった。
そのせいか今でも学校で窓から外を眺めてる事が多く「大人しい子が窓から寂しそうに外を眺めてる」という情景は、
ちみっ娘ファンクラブ内に熱狂的ファンを生んだ。
しかし最近学校の窓から外を眺めていると悠然がたびたび落ちてくるので窓が怖くなり、窓離れが進行中。
その為に悠然は(一部の)ちみっ娘ファンクラブ会員に命を狙われている。
また、従姉妹で家事が出来ないフローネの部屋に時々行って片付けをしている。
ついでに手料理を振舞うと喜ばれるので、更に喜ばせようと調理部に入って腕を磨いている健気な子。


フローネ

小雪の従姉妹で学校の音楽教師を勤める。
音楽関係者の間では有名な名家の出身で、物心つく前から英才教育を受けていた。
ただ本人がなりたがっていたかと言えば嘘で、音楽が決して好きな訳ではない。
実は次女で姉がいるのだが、自分よりも才能があるのに音楽を好んでやろうとしない妹に対する嫉妬は激しく、
さらに親の期待まであったので煩わしくなり、家を出て寮暮らしで教鞭を振るう。
教師として働いているうちにだんだんと音楽が好きになってきているのだが、
家に戻ってどうこうしようとは全く考えてない。
家事能力は極めて低く、また才能もない。
それは時々小雪が来ては片付けていかねば、寮の部屋は混沌と化していた事は想像に難くないほどである。
その為に小雪の各種家事能力はメキメキと上昇中。
小雪の料理を喜んで食べるのは、何処か寒々しかった実家の食事とは違い
それが暖かい「家庭の料理」だからである。
明るく振舞うようになったのは、家を出てからでつい最近の事。
小雪に対しては過保護気味で、小雪を泣かす者は許さない。


ヘルガ

由宇羅の幼馴染で、嫌味なほどに金持ちな中学2年生。
かなり離れた所のお金持ち学校に通っているのだが、時々現れては由宇羅と喧嘩していく。
由宇羅に対しては漫画に出てくる「嫌味な金持ち」を地でいってる程嫌味なのだが、
実は由宇羅以外が相手の時は大人しい淑女。
友達いない。


ラウド

金運が意味無く高い高校2年生。
ヘルガの家と自分の家が昔から仲がよく、ヘルガとは幼馴染兼許婚である。
だがまぁ親が決めた相手とは言え、実は結構上手くいってたりするので問題なし。
かなり自己中心的で傍迷惑な性格なのだが、何故か取り巻き達は忠誠心が高い。
男4女4の合計8人の取り巻きを従え、更にヘルガを入れた10人ワンセットで現れる。

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