陣営戦〜戦慄!現世からの闇(後編) カイ「ガルフ・・・ガルフ:ケルブレイドなのか?」 ガル「ほう、貴様の腐りかけの脳でも記憶は確かなようだな。」 カイ「忘れたくても忘れられるかよ!・・・ったく最悪だ、コイツまでこっちに来てるなんて。」 ガルフ機、大剣をカイゼル機の顔に向け ガル「口のきき方には気をつけたまえ!ラウロッシュ家の分際で!」 カイ「くっ・・・」冷や汗 ガル「キミの噂を耳にした時は心から喜んだよ。この異世界ならなんの気兼ねもなく殺せるってねぇ!」 コクピットに戻るガルフ、振り下ろされる大剣 ネレ「させません!」 駆けつけたネレイス機、マシンガンにて大剣をはじく ガル「くそっ、誰だ!」 ネレ「ラウロッシュ家使用人部門主任ネレイス=イニシエイト。ご主人様に手を出す事は許しません!」 ネレイス機、銃口をガルフ機に向ける ガル「ふん、使用人風情が何を言う。どけっ!」 ガルフ機から大量の小型ミサイル発射 ネレ「数が・・・多すぎます。」 ネレイス、マシンガンにて迎撃するも何発か食らう ガル「くはははぁ!いつまで耐えられる?ん!ラウロッシュ家のメイドさんよぉ!」 ガルフ機、更にミサイル発射。必死に応戦するネレイス。 ネレ「くぅ、カイゼル様ぁ!早く逃げてくださいぃ!」 動かなくなったハルニッシュブルムのコクピット内 カイ「くそっ、動け!動いてくれ!そうだ、サレナはどうした。おい、サレナ!」(ケーブルを通じて呼びかける) カイ「応答がない、ケーブルも壊れてるのか・・・まさか・・・くっそおおお!動けよおお!」 サレ「カイ・・・ゼ・・・ま。」 カイ「サレナか!今どこにいる!無事なのか!」 サレ「森・・・誰かにおそ・・・れて。」 カイ「森か!(近くの森を見る)こっちは危険だそこを動くなよ。」 サレ「でも・・・回復・・・させ・・・と。」 サレナ戦場の近くの森から出てくる。回復歌術を唱え サレ「逃げて・・・カイゼル様・・・」気絶、倒れこむ カイ「サレナ・・・サレナぁあああ!」 ガタつきながらもゆっくり起き上がるカイゼル機、どうにか姿勢を整え カイ「ガルフ!貴様ぁああああ!」 突進するカイゼル機、ネレイス機に気を取られていたガルフ機に体当たりするも逆にカイゼル機の装甲がひしゃげる。 ガル「おやおや、見苦しいですよラウロッシュ。歌姫一人倒れたくらいで何を怒っているのですか。」 突き飛ばされるカイゼル機。倒れそうになるのをどうにかこらえて再び突進。 カイ「だぁああああ!」 ゴガンッ!(ガルフ機とは逆方向から衝撃)カイゼル機倒れこむ。 百合「・・・うるさい。」 衝撃の正体=百合菜の攻撃歌術 ガル「戻れ、歌姫」 百合「はい。」 ガルフ機に乗り込む百合菜(ガルフ機:ツインコクピット) その隙を突いて ネレ「よくもカイゼル様を!はぁあああ!」 ネレイス機突進、ガルフ機の正面に取り付きゼロ距離射撃。 ガルフ機、腰の間接部から火を噴きよろめく ガル「なっ、貴様ぁ!」 ガルフ機、ネレイス機を突き飛ばす。吹っ飛ぶネレイス機。 しかしガルフ機の損傷も激しくあちこちで火花。 ガル「ふん!」 顔をしかめながら空に撤退するガルフ機 戦闘後、ボロボロの奏甲達をバックに サレナを両腕で抱いてくるカイゼル。(いわゆるお姫様だっこ) ネレ「サレナ様、大丈夫なのですか」 カイ「ああ、息はある、消耗が激しいだけだ。」 ネレ「カイゼル様・・・」 カイ「言うな・・・ヤツは絶対許さない!俺は陣営を降りる。」 ネレ「そんな・・・いきなり。」 カイ「ヤツは陣営なんかに付く性格じゃない、きっと一人で行動しているはずだ。なら俺も陣営に属してなどいられない。」 ネレ「でも・・・。」 カイ「それに・・・悔しいが、今のオレ達ではヤツにかなうかどうかは微妙だ。なら陣営なんていう位置が分かり易い所に留まるのは危険だ。」 ネレ「ですが・・・。はい、わかりました。カイゼル様がそうおっしゃるなら。」 カイ「すまない、迷惑をかける。それとさっきは助かった。礼を言う。」 ネレ「そんな、私はラウロッシュ家に、カイゼル様に仕える者として当然の事をしたまでです。」 カイ「ラウロッシュ家か・・・ここに来てまでその名のせいで厄介事に引き込まれる。」 黄昏るカイゼル達。 そこへキャロルが遅れて到着 キャ「はぁはぁ、もう、探したよー。ってなんでみんな暗いの?あっ!サレなん!どうして倒れてるの!?」 ネレ「・・・キャロル様。その・・・。」 カイ「くっ・・・。」 キャロルに事情を説明するネレイス。キャロルは真剣に聞いたのち少し考えニカッと笑い。 キャ「そっか、いろいろあるんだねカイぱんも、じゃあ今度はトラベラーになって大冒険だね!楽しみー!」 カイ「なっ!おまえ話聞いてたのか?なんでそんな調子でいられる。」 キャ「怒らないでよー。だってさ、暗い顔してたっていい事ないよ。だったら明るい方がいいじゃない。」 ネレ「キャロル様・・・。」少し笑顔を取り戻す。 カイ「ふん。お子様が・・・。」そっぽを向くが目は少し優しくなる。 サレ「んんっ。」起きるされな カイ「サレナ!目がさめたのか!」 サレ「はい、カイゼル様。ご無事で・・・良かった。」 キャ「ああ!サレなん起きたー!あのねあのねなんか凄いんだよカイぱんにライバル出現ー!」 カイ「キャロル!さっきからなんだその「カイぱん」てのは!やめろ!」 キャ「えー、なんでよー。」 サレ「カイゼル様・・・海パン・・・っふふふ。」 サレナ、カイゼルをじっと見つめた後、必死に笑いをこらえる。 カイ「なっ、サレナ、その発音で言うな!しかも笑うな!」 キャ「海パン、海パンー。」 カイ「おまえらー!」 ネレイス、少し離れた所でカイゼル達を見つめた後、空を見上げながら。 ネレ「ふふふ。きっとなんとかなりますよね。」 ふぅ、なんとか終わった。 あんまし暗くするのも何かなと思い明るめに終わりにしたけど微妙だったかな・・・。 ではザナウさんとのクロスに取り掛かりたいと思います。頑張りますよ〜♪ |