〜炸裂!幻糸の力〜(前編) たどり付いた町には何もなかった。 カイ「何があったんだ。」 サレ「ひどい・・・みんなめちゃくちゃ。」 建物はほぼ全て破壊され一面の荒野と化している。 ネレ「蟲、でしょうか。」 キャ「悲しい所だね。違うとこ行こうよ。」 カイ「いや、少し調べてみよう。もしかするとガルフの仕業かもしれん。」 奏甲からおりるカイゼル達。ネレイス達も続く。 ネレ「生存者はいないのでしょうか・・・。」 キャ「ねー、違うとこ行こうよー。ここなんか嫌ー。」 サレ「カイゼル様、長居するような場所では・・・。」 カイゼル、溶けた廃屋を見ながら。 カイ「何か強力な溶解液で溶かされた感じだな。」 ネレ「溶け方からいって上空からの蟲による攻撃でしょうか。」 上から見ると廃屋は円形に穴があいたような溶け方をしている。 ??「逃げ・・・ろ・・・。」 廃屋の影から声がする。 ??「早・・・く。」 カイ「誰かいるのか。」 カイゼル達、声のする方に回り込む。 廃屋の影には全身焼け爛れたような皮膚をした者が廃屋によりかかる形で座っていた。 ??「おまえ・・・たち・・・逃げ・・・ろ・・・。」 ネレ「大変!すぐに手当てを!」 自分の機体の方へ走り出そうとするネレイス。 ??「オレのことはいい・・・にげ・・・るんだ。」 ネレ「何を言っているのです。あきらめてはいけません。」 キャ「がんばれー。まけんなー。」 ??「ははっ・・・優しいな・・・でも見れば分かるだろう・・・オレはもうもたない・・・。」 カイ「何があったんだ。」 ??「新種だ・・・見た事もない赤くてでかいヤツが出た・・・噂を聞いてきた英雄達もみんなやられた。」 カイ「新種?」 ??「ああ・・・アイツは本当に化け物だ・・・早く逃げろ・・・奏甲なんか出してたらすぐにでもまた来るぞ。」 カイ「奏甲?ソイツは奏甲を狙ってるのか。」 ??「ああ・・・正しくは奏甲と一緒にいるであろう歌姫だ・・・ヤツは仲間を増やしたがってる。」 ネレ「じゃあここにいた歌姫様達は・・・。」 ??「ヤツの攻撃のトバッチリで溶かされたか・・・産み付けられちまったか・・・。」 サレ・キャ「うっ」吐き気を押さえる。 ??「な・・・悪い事は言わない・・・すぐ逃げろ・・・。」 カイ「ああ、忠告感謝する。悪いが俺たちは行かせてもらう。」 ネレ「カイゼル様・・・。」負傷者を助けないことへの非難の目線 ??「いいんだ・・・早く行け・・・俺ももう・・・・・・・・・。」 カイ「行くぞ。」 ネレ「はい。」 カイ「大丈夫か?」 サレ「はい、少し気分が悪くなっただけです。」 カイ「そうか、早く出よう。」 キィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ カイ「くそっ、来たのか!サレナ!ネレイス!急いでここを離れる!走れ!」 みんな一斉に自分の機体へ走りだす。 ガッ キャ「うわっ!」 転ぶキャロル。助けに行くネレイス。 自機シャルラッハロートIVカスタムに乗り込むカイゼルとサレナ。 カイ「なにしてる!早くしろ!」 ネレ「はい!キャロル様、さぁ!」 キャロルをおぶさり自機ブラオッヴァッサァへと走り出すネレイス。 キィイイイイイイイイイイイイイイ キャロル達目掛けて飛んでいく新種。 カイ「くそっ!」 サレ「飛びます!」 カイゼルとサレナは機体を飛行させ新種にブロードソードの一撃。だがびくともしない。 カイ「・・・っく!なんて固さだ!」 サレ「ネレイスさん!今のうちに!」 ネレ「ありがとうございます。」 ネレイス達、カイゼル達の助けにより奏甲に乗り込む。 キィイイイイイイイイイイイイ カイ「くっ、このおおおお!」 カイゼル達の必死の攻撃もむなしく新種はネレイス機の上空に止まると溶解液を雨のように降らせた。 ネレ・キャ「いやあぁあああああああ!」 起動直後だったため動きが緩慢なネレイス機は直撃を受けてしまう。 サレ「ネレイスさん!ネレイスさん!返事してください!」 返事はない サレ「・・・うそ・・・そんな・・・ぅく、ぅっ、うわあああん。」 カイ「泣くな!ブラオヴァッサァは完全に溶けきってない。まだきっと生きてる!」 キィイイイイイイイイイイイ ネレイス機の上に覆い被さろうとする新種 カイ「やらせるかぁあああああああああ!」 全力での体当たり。少しだけふらつく新種 キィイイイイイイイイイイイイ 繁殖を邪魔された事に腹を立てたのかカイゼル機の方を向き威嚇。 サレ「ぅっ・・・ぅぅ・・・。」泣き止まないサレナ カイ「やるしか・・・ないのか・・・」 つづく ってことで書いてみました。新種戦です。 自分の中の勝手に新種の生態設定しちゃいました。下にまとめときます。 基本的に浮遊してる感じ。攻撃は上空からの爆撃系。巨大でとにかく強くて性欲剥き出し。 次回は大戦闘祭りで行きたいと思いますw |