登場人物・設定 英雄 名前:風(本名不詳) 年齢:21 容姿:長髪、長身、暗い赤の髪を首と背中で括っている(いわゆる「蠍尾カット?」) キャッチコピー:いい人にはイイ奴で悪い人にはトコトン「悪」。仁・義・礼・智・信の五常を守る「卑怯者」 アーマードコアの世界より召喚された英雄。現在は愛機と共に「最高評議会所属 戦術・戦略偵察要員」として秘密裏に活動中。 長くレイヴンネームだけしか使っていなかったので自分の名前を完全に忘れている。 ヴァッサマイン北部に召喚、後に自由民のキャンプにウッカリ進入。ウッカリ脚を撃たれる。その後、河を渡って木立を抜けて。 エリの勤める病院に搬送される。 かなりの「イロモノ」だが、それなりに真摯な対応。相手が本気ならばコチラも本気で相手をするし、 相手が何かヨカラヌ事を企んでいるのなら、右斜め65度くらい上を意識して策謀を巡らせるし、 どんな異常事態でもまるで歯牙に掛けない、マイペースと呼ばれる肝の据わり方。とりあえず次第点の「異丈夫」である。 俗に言う「キレル」と言う言葉はコイツにとって全く無縁。例えどの様な時でも「自分を忘れて突っ走る」事は有り得ない。 良くも悪くもであるが。また、イロイロと妙なコダワリを持つ。 遥か未来より召喚された身だが、何故か異様に現世のイロイロな事情に詳しい。知ってか知らずか方言さえも飛び出してくる。 元レイヴンであるが、ACの開発に携われる程の知識を持ち、黄金の工房で(自分専用の)奏甲を開発、運用している。 以外にインテリ、異常なご老体趣味。アケスケと言えばアケスケな性格。 「名前は……あ〜忘れた。とりあえず、オイラは『風』だ。」 「前線が押されてるな、500m後退。」 歌姫 名前:ヴォクス・エリ・クロシェット 年齢:21 容姿:小柄、青い髪を短髪で揃えている。 キャッチコピー:寒がりなのは「何が」足りない?不遇のナース、「風の歌姫」今日を行く ヴァッサマインとトロンメルの国境近くの町に生まれるが、幼いときに歌姫であった母が病死。その後、クズの伯母に 母の残した財産全てを奪われ、絶望の日々が始まる。 母と同じく歌姫を目指し勉強していたが「伯母」の存在でその夢も断念。正に「シンデレラ・ライフ」を送る。 16の時、とうとう伯母が財産を食いつぶし、間もなく伯母は糖尿病にて死亡。唯一残った母の形見のチョーカーを持ち、北上。 最果ての村で看護婦を始める。 通常の業務でドジが多いが、真面目に働いた結果生じた物で、悪意はない。 また、元歌姫志望だったのである程度の歌術は使用でき、村に歌姫が一人もいなかったため、「ナンチャッテ歌姫」 として名前は知られていた。ナンチャッテと言っても才能自体は有るらしく、今からでもキチンと勉強すれば正式な歌姫になれる。 勿論。夢を捨てきれずに毎晩練習してきたからであるが。 母親譲りの美声で「鈴の音エリ」とはこの人のこと。しかし、討伐に参加してからは皮肉を込めて「風の歌姫」と呼ばれた。 結構シャイ、結構寒がり、少し世間知らず。優しく、厳しい性格。 「イワユル、『記憶喪失』ですか……?」 「約束してください。必ず、必ず帰ってくるって。」 その他 奏甲搭載AI 名前:トルネード キャッチコピー:誰が呼んだか機械の「紳士」はた迷惑な「いたずらっ子」 元の世界でも風と共に戦っていた戦闘補助AI、非常に高度な自我を有している。また、そのまま乗機名にもなっていた。 自分では「紳士」を意識して行動しているつもりだが、イタズラが一番多いのは誰であろう、コイツである。 先に召喚された風を追う様に、風の乗っていた奏甲にデータを転送、操縦にもたついていた風に合わせ、 「体」を最適化。完全に風と同調している。「アンファング」開発にもコイツがいなければ完成しなかった。 また、機械だけに我々が理解出来ないトンデモアイデアを突拍子も無く口にする。 イロイロと問題発言が多いが、有事には「風とエリの安全」を最優先に行動。無事保護してきている。 なお、高度な戦闘機動は無理だが、通常起動状態ぐらいなら自分の判断で動ける。 「ワタシ、アーカイア語ワッカリマセ――――ン!!………いやいや、勿論解っていますよ。」 「熱源、3時方向に1つ。大型種だな。接触まで3分くらい…かな? ……その前に、私は『その他』扱いかね?」 奏甲設定 偵察・電子戦特化型奏甲 アンファング・ヌル パーソナルネーム:トルネード 普通の現世人達とは違う、巨大ロボットが闊歩していた世界より召喚された。 「風」が操る異色のオリジナル絶対奏甲。基本設計も「風」が行った。 純粋な「偵察、電子戦の奏甲」が無い事に憤慨した風が黄金の工房に直談判。 「それなら自分で作れ」と門前払いを喰らい、「自分で作った」と再度工房へ殴りこみ。 「奏甲の技術とAC、MTに使用されている技術が高次元で融合され、 クロイツシ・リーズに劣らない程の素体ポテンシャル(※1)を獲得。」とプレゼンされ、工房側も 「コイツをこのまま此処で囲ってしまおう」と決定。「風」を主任に製作が開始される。 外観は完全に通常の奏甲を逸脱しており、装飾など「不必要」と判断された物は全て除去され、 体を伝うパイプも全てが露出しない様にフレームに組み込まれている。 頭部を始め、大きく張り出した胸部、長い下腕後部、巨大な足など殆ど人型より逸脱している。 しかし、「完全な人型」という拘りを捨てた分ポテンシャルは群を抜いて高い。 また、風のもたらした異常な技術は「アーカイアの技術を100年分進歩させた」とも言われるが、 正直、現在のアーカイア人には理解できない所が多すぎた様だ。 本機は「偵察・電子戦特化型」と銘打ってあるものの、基本性能は高次元で優れたバランスを維持。 「新世代の汎用奏甲」足り得る性能を秘めている。 しかし、最初は20機程度を生産予定だったが、最終的に製作されたのは試作3機に留まる。 それほどにコストが掛かる機体となってしまった。 しかも、その3機も(青、赤、黄とカラーで分けていたが)偵察装備を扱える英雄は「風とそのAI」一組だけ(※2)しかおらず。 元々あった操縦の複雑さも重なり、「風」の乗る一機を除き、パーツ交換用に分解。活躍することなく一生を終えた有様であった。 つまり、現在稼動しているのは「風」の機体。パーソナルネーム「トルネード」のみである 現在、デチューンされた新型機が開発中との噂も。 フレームは平均幻糸精度68% 幻糸炉は胸部に超大型、転換効率85%を1基、 肩の付け根「脇」の部分に小型、転換効率35%程の物を1基ずつ搭載。異例の超高出力、長時間稼動を誇る。 革新的な技術と共に異様に骨太、タフな構造で、異例の高積載、高剛性を誇る。フレームだけでも歩行はおろか走る事さえ可能である。 二つ目の特徴として大型ハードポイントを両肩、両腕部に設置。フレームの一部として設計されている(※3)。 また、偵察装備、ブースター群は多大な「熱」を発生。索的の精度を著しく落とすので、フレームの段階から冷却機能を意識、 大型ラジエターを標準搭載して効率良く機体を冷却、要所にも冷却装置を搭載している。 しかし、いささか高出力過ぎて、扱いにはかなりの慎重さと慣れが必要である。 偵察装備は、固定装備で腕部近距離アクティブ・フェイズドアレイレーダー。頭部複合カメラ、胸部複合センサー、 脚部IR(赤外線)センサー。オプションで左肩に早期警戒用大型レドーム。左腕に各種センサー、カメラを内蔵した大型ポッド。 背中に側方警戒用ブレードセンサー。 電子戦装備がオプションで両肩後部高出力ECMブレード(※4) いずれも単体に冷却装置を装備、起動時には「マイナスウン十度」に冷却される。 また、任務特性上非常に高い高速巡航性が必要なため、背部アークイオンブースター(※5)、両腰部大型ブースターをオプションで装備 脚部ホバーブースターを標準装備。飛行型奏甲さえも振り切る最高速度有している。 武装は縦2連速射型ショットガンを自衛用に1丁携帯するのみである。弾丸も通常の拡散弾。 また右腕のハードポイントに予備弾創を3個携帯している 装甲は局所的に17mm程あるものの、平均では11mmを切っている。また、太腿、上腕の一部には装甲さえ施されていない(※6)。 よって、防御力は「ゼロ」と同義である。 また、生産数からも解る通り、整備性はやはり「ゼロ」である(※7)。 注釈 解説担当「トルネード」 (※1)元々、「純粋に対奇声蟲用」のクロイツ・シリーズである。恐らく「偵察、電子戦」といったジミ〜なこと 専門のクロイツなど存在しないと思われるが、そんな事はオツユほども思わず「工房」の面々は多大な予算を出してしまった。 (※2)非常に多くの偵察装備は英雄一人ではとても扱える物ではなく、風も一人ではマトモに任務を遂行できない。 そこで私の様なAIが補佐をする。風の奏甲には私がいるから問題は無かったが、他2機には容量は同じでも、 基本プログラム以外は何も入っていないAIしか乗っていないため、装備一つ満足に動かせない状況であった。 テストパイロットの「クセ」を機体に覚えさせるのも危険なので、毎回初期化していたのも習熟の阻害要因であろう。 (※3)このハードポイントは通常と違い、頑丈なアームを使って装備を固定する物であり。 通常の「融合装備」と違い、緊急時には、アームを開放する事で全ての装備が投棄可能である。 が、背中のブースター、ブレードセンサーもフレームに直接装着している物で投棄も可能だが、爆砕ボルトを使用する。 また、放熱板も少数(主に背面側)だがフレームと直接繋がっているものがあり、熱が篭り勝ちな内部から冷却している。 (※4)奇声蟲を相手にはノイズと全く相反する音を放出、ノイズを無効化する。全く相反とはツマリ「ノイズ」な訳だが、 蟲の「ノイズ」とこちらの「ノイズ」ブツケタ時点で「ノイズ」は掻き消される。 相手がもし「奏甲」の場合ならば、ケーブル間に雑音を流し、通信妨害を行う。しかし、直接「織歌」を遮る事は不可能。 「宿縁」の相手が紡ぐ織歌はそんなにヒヨワなものではないらしい。 (※5)普通のイオンブースターは通常、地上では全くツカエない。噴射するイオンが軽すぎるため、 加速に少なくても数十日掛かってしまう。しかし、幻糸イオン(アークイオン)は科学燃料と全く遜色ない加速率を叩き出した。 そして、幻糸はソコラじゅうに存在するため、燃料はほぼ無限に在ると言え。尚且つ、イオン発生装置はブースター単体で搭載。 幻糸炉に負担を掛けずに使用できる(イオンの発生には電力を必要とするためソノ電力は炉から取られる) また、腰部ブースターには大型の推力偏向板がついているが、未使用時には放熱板として機能している。 なお、ブースター最大加速の状態は英雄へ8G程度の荷重を確認。奏甲自体は13G程度までなら設計安全上問題無いし、 やろうと思えば更なる荷重を加える事が可能だが、テスト時には英雄の失神が相次いだ為、コレぐらいしか確認できなかった。 (※6)この装甲の薄さは単純に「装甲を貼るだけの積載余裕が無い」ためである。が、フレームが尋常で無いほど頑丈(具体的に、 奏甲の重量が同じなら1・7倍ほどの余裕を確保している)であるため、高速弾1発程度ならば、とりあえず問題無く稼動可能である。 とは言っても、重要な稼動部分である股間接のフレームをむき出しにするのは並みの神経ではないと言える。 また、奏甲の特徴でもある「間接の蛇腹装甲」も全ての間接から排除。その結果、「水に極めて弱い」と弱点を露呈する事となった。 (水に入れない訳ではないが、入ったらオーバーホールするくらいの精密点検が必要である) なお、砂塵への対処であるが。間接部分はユニットとして保護、換装時には間接だけを取り出すことが出来る。 しかし、フレームとエラク複雑に固定されているため非常に時間が掛かるし、そもそも代えの間接は2つしかない。 (※7)整備性は確実にゼロだが、今までに補修らしい補修は「少しヘコんだ所を叩き出す」「剥がれた塗装を塗りなおす」 程度だった事も確かな事実であり、損傷の少なさを表している |